Eコマースのショッピング体験をパーソナライズする方法

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どのショップにも、パーソナルショッパーが付いている光景を想像してください。

この担当者は、自分の好み、お気に入りのスタイルや見た目など、あなたの詳しい情報をしっかりと覚えており、住んでいる国や支払時に利用しいたい通貨まで知っています。

これこそ、顧客がオンラインショッピングする際に期待しているレベルのサービスです。パーソナライズされたショッピング体験を提供することで、消費者はより簡単で楽しい買い物を満喫できます。

.NET Coreが最近公表した「Eコマース業界におけるパーソナライゼーションベンチマーク調査レポート2021年」では、パーソナライゼーションの重要性が強調されています。それでは、200店舗の小売業者と600名の消費者の統計を早速見てみましょう。

ショッピング体験のパーソナライズ化が事業に有益な理由

買い物かごを放置する顧客の確率が29%も減少

パーソナライズ化するまでは、63%のオンライン小売業者がサイト内の買い物かごの放置率を60%未満に減らせない状況だったことが.NET Coreにより明らかにされました。パーソナライゼーション後は、買い物かごから購入画面へ進む率が上昇し、放置率はわずか46%まで低下しました。

コンバージョン率が46%増加

ECストアをパーソナライズ化することで、訪問者を有料顧客にコンバートする率を伸ばすことができます。10社中7社の小売業者は、それぞれの購入者にサイトをパーソナライズ化することで、平均コンバージョン率45%を達成したと報告されています。

ECストアのページビュー数が増加

パーソナライズ前は、少なくとも10ページ閲覧する顧客数を報告した小売業者はたったの半分でした。パーソナライズ後は、4社中3社に増えています。

消費が10%増加

パーソナライズの導入後、顧客一人あたりの買い物かごの金額は10%以上増加しました。驚くべきことに、98%の小売業者はネットショッピング体験を改善するたびに、客単価が増える現象を観察しました。

パーソナライズされた小売業者のリピート購入率は44%

調査対象の小売業者のうち、まったく又はほとんどパーソナライズされていないストアを90日以内に再訪した顧客は5人中1人のみでした。ECサイトを積極的にパーソナライズ化した結果、この数値はおよそ5人中2人に引き上げられました。購入者の44%は、パーソナライズされたショッピング体験を提供するオンライン小売業店をまた利用し続けたいと回答しています。

EC顧客のオンラインショッピング体験をパーソナライズする方法

顧客のショッピング体験を積極的にパーソナライズ化する手段の中でも、次の4つのアイデアは投資収益率を高めるのに一番効果的です:

1. パーソナライズされたメール

2. パーソナライズされたホームページ

3. レコメンド商品(おすすめ商品)

4. 最近閲覧した商品

パーソナライズされたメール

Litmusの2018年の調査によると、Eメールマーケティングは最強の販売ツールです。その効果は、SNS、有料検索、動画など、どのデジタルマーケティングツールの顧客獲得率をはるかに上回っています。

ROI(投資収益率)が最も高い「Eメール」

世界各地で活躍している400名のマーケティング担当者を調査したところ、Eメールマーケティングは平均的に投資額の38倍の利益を実現する効果があることがわかりました。

ただし、コンテンツにこだわることが非常に重要です。.NET Coreの調査によると、36%の顧客は関連性のないメールマガジンは購読を解除していると報告されています。

メールの受信トレイはすぐマーケティングメールで埋まってしまうため、注目されるメールを配信することは難しいです。キャンペーンモニターによると、うまくセグメント化されたキャンペーンを使用し、パーソナライズされた件名やオファーを送信することで、メール開封率を26%も増やすことができます。

営業メールをパーソナライズするコツ

  • 顧客の名前を使用して件名をパーソナライズする
  • 顧客の誕生日にオファーを送信する
  • サイトで顧客行動を追跡し、ターゲットを絞った特典を送信する
  • 放置した買い物かごを確認するリマインダーを送信する
  • 顧客の購入履歴に基づいたおすすめ商品の情報を送信する
  • 以前に閲覧した商品のセールやお得情報を顧客に通知する

    パーソナライズされたホームページ

    Cookieを利用することで、リピーターは以前サイトを訪問したときに閲覧したショッピングカテゴリに直接転送されます。パーソナライズを導入した小売業者のサイトをアクセスすると、すべての顧客対象のホームページではなく、パーソナライズされたページがリピーターを迎えます。

    たとえば、ある女性がブランドサイトを再訪したとします。以前サイトにアクセスした際、彼女がレディース向けのページに興味があったことをCookieはしっかりと覚えています。この情報をうまく活用すると、女性はサイトを再訪するたび、レディース向けのセール、商品やおすすめアイテムの情報で迎えられます。

    所在地の自動変更

    顧客ペルソナのニーズや要求に基づき、統一されたパーソナライゼーションを提供することができます。オンライン顧客の国と通貨に応じてホームページが自動的にパーソナライズされる機能を導入することで、ストアの好意度を高めることが可能です。

    この簡単なパーソナライゼーションを取り入れるだけで、ショッピング体験を改善し、サイトの利便性を伸ばし、購入者が自ら所在地(国)を設定する手間と時間を省くことまでできます。

    パーソナライズ化されていないの?じゃあ、他のストアにしよう

    最近では、このパーソナライゼーション形式は一般化されており、すべての小売業から求められている不可欠な顧客サービスの1つだと言っても過言ではありません。オンライン購入者の91%は、パーソナライズ機能を提供していないサイトではm何も購入せずに離脱する傾向があると.NET Coreは報告しています。

    レコメンド商品(おすすめ商品)

    2018年のハーバード・ビジネス・レビューによる「知的研究の台頭」で、389人のアンケート回答者の8割が、事業工程にインテリジェンスと自動化を導入することがビジネスの成功に欠かせないと回答しました。

    ネット上の顧客行動に応じておすすめ商品を表示する人工知能もこれに含まれています。

    人工知能は、顧客一人ひとりから閲覧した商品のデータを収集します。Amazon、Netflix、Zalandoなどが提供するサービスは、おすすめ商品機能の優れた事例です。

    最近閲覧した商品

    顧客はネットを閲覧しながら、無数の商品をクリックし表示できます。顧客が商品を保存せず、買い物かごに入れないと、また同じ商品を見つけることが難しくなってしまう場合があります。

    顧客が最近閲覧した商品を表示することで、商品を再検討する誘因になり、購入のきっかけを作ることができます。この機能は、顧客がECストアを訪問するたび、以前に閲覧した商品を思い出させます。

    顧客が望むモノを見つけるのに役立つ

    顧客に興味を持っている商品を見せることで、ショッピング体験をより便利にかつお手軽にします。店舗に入ったら、前回見た商品がすべて一か所にまとめられているような感覚です。店全体をわざわざ歩き回り、興味がある商品を探す必要がありません。

    小売業者のサイトには、何十万もの商品が載っています。その中から欲しいものや好きなものを素早く見つける機能を提供することで、顧客の満足度を高めることができます。

    最近閲覧された商品を表示することで、サイトの滞在時間を増やし、購入率も伸ばすこともできます。

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