Amazonが開催する夏のセールイベントは、ブラックフライデー、サイバーマンデーと並ぶ人気イベントです。Adobe Analyticsによると、Amazonプライム会員限定の2日間セールは、2021年に117億9000万米ドルを生み出し、Amazon史上最も成功したオンラインリテールイベントとなりました。この数字は、サイバーマンデー2021の総売上高を上回っています。
Amazonは20周年を記念して、2015年にプライムデーを創設しました。ネット通販が低迷しがちな夏場の売上を獲得するために、様々な戦略が張り巡らされています。
Amazonプライムデーは、その開始以来、セール品を手に入れることができる待望のイベントとなっています。Amazonの家電ブランドでは特に大幅な節約ができるとアピールされています。Firestick、Kindle、Echo Dotなどの製品は年間で最高の割引価格に設定されます。
昨年(2021年)は7月21日~22日に開催されました。正確な日程は時期が近づかないと発表されませんが、例年6月か7月に開催されます。今年は2022年7月18-19日に開催されるという予測もあります。
プライム配送の対象商品でなくても、またAmazonのマーケットプレイスで全く販売していなくても、Amazonプライムデーのメリットはたくさんあります。
Amazonでドロップシッピングを行っている方にとっては、プライムデーがその恩恵を受けられる一番分かりやすい例だと分かるでしょう。
Amazonで販売するには、FBA(Fulfilment by Amazon)とFBM(Fulfilment by Merchant)の2つの方法があります。FBAは、Amazonがあなたの在庫を倉庫に保管し、あなたの商品を顧客に配送する責任を負うという方法です。FBMとは、販売者、すなわちドロップシッパーが商品の保管と配送に責任を持つことを意味します。
では何が問題なのでしょうか?Amazonのプライムサービスで商品を販売したいと考えているなら、出品者は必ずFBAの方法を取ってください(FBMでも可能ですがリスクが大きい)。FBAの方法でAmazonを通して販売を行います。イベントに参加する販売者だけが、売上を伸ばせる可能性を高めることができます。
しかし、セール期間中はAmazonのウェブサイトに大量のトラフィックが発生するため、購入者はプライム商品以外の商品も閲覧し、購入することになります。プライム対象の商品でなくても、このイベントに力を借りることで、商品の販売数を増やすことができます。
Amazonを利用していないドロップシッパーにも、収益性の高いプライムデーの波に乗る方法はあります。米国ではeBay、Walmart、Target、Best Buy、Kohl'sなどのeCommerceサイトがあります。また英国では、Curry's PC World、Very、Carphone Warehouseなど、主に電子製品、コンピュータ、モバイルデバイスの分野で、膨大な数のセール品を提供している小売業者もいます。
eBayは2019年7月15日、プライムデーでAmazonのサイトがパンクした際、クラッシュセールを開催しました。それ以来、eBayはAmazonと同じ期間に3週間のセールを行っています。毎年繰り返されるイベントであるとは公表されていませんが、プライムデーで成功を収めていることから、eBayがこの機会を見逃すことはないだろうと予測しています。
例えばウォルマートをサプライヤーとして利用すれば、夏のセール期間中は自動的に値下げ価格で、販売することができます。オンラインショッピングの利用者の中で、お買い得品が嫌いな人はいないでしょう。プライムデーの大盤振る舞いなイベントから、あなたのネットショップへの流入が一気に増えることは間違いありません。
セールが多数開催される時期は世界中でオンライン注文が最も増えるときですので、これらを最大限活用しましょう。ここではアイディアをいくつかご紹介します:
Amazonプライムデーは、業界随一の驚異的な記録を残しています。ドロップシッパーやeコマース事業者にとって見逃せない一日です。また一流の小売店やマーケットプレイスによる大規模なマーケティングキャンペーンは、多くの人をオンラインショッピングに向かわせます。この機会を利用しない手はありません!
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